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7月の終わりから8月いっぱいまでの約40日間は夏休みとなります。夏休みといえば、何を思われるでしょうか。これは子どもと保護者とでは全く違う価値観で見られると思います。子どもたちの目線からすれば大きく2つ「宿題が多い」と「ずっと遊べる」でしょう。一方保護者の中でも特にお母さま目線でも2つ「勉強(宿題)全然やらない」と「ずっと家にいて私の時間がない」。大体こんなところではないかと思います。このコラムではそんな夏休みを有効に過ごしていただくための話をさせていただきます。
毎日学校では主要教科だけで考えても平均3時間ほど勉強をしています。7月終わりから8月末までの約6週間の間で換算すると、平均3時間授業を平日5日間。さらにそれを6週間ですから、「3×5×6=90(時間)」そう、90時間も勉強できるわけです。ところが、子どもたちは夏休みになった途端に生活が遊びに偏ってしまいがちで、最低限確保されていた学習時間がほとんどなくなってしまうのです。
夏休み期間宿題は多く出る学校が多いですが、さすがに1日平均3時間以上の学習をさせてもらえるほどの量まではありません。家庭学習の習慣がついていない子は、この夏の間、一気に学力を落としかねません。
夏期講習会は一般的には1学期までの内容を復習し、さらに2学期の予習をする形が多いです。ここには2つの目的があります。1つは長期間授業が進まない為、思い切った位置まで戻った復習ができること。もう1つは2学期の10月以降は学習がかなり難しくなるので、そこで乗り遅れないようにするためです。この2点を踏まえた学習をしていけば、1年間安定した学力推移を見せられます。
一方、夏の間に学習を頑張ることができなかった場合、2学期の内容についていくことができず、学力を下げてしまいがちです。先々に冬期講習会と春期講習会もありますが、これら短期の講習会のみでは夏前からの学習を復習しきることは難しいです。来年の春胸を張って新学年を迎えるためには、この夏休みに学力を向上させておくことが必須条件となります。
各学年が夏期講習会の間に抑えておかなければいけないポイントをまとめさせていただきます。もちろんすべてできるようになるに越したことはありませんが、中でもここは押さえておかなければならない内容を書き出してみます。
小学1年生
たし算ひき算の概念を覚えさせる。ひらがなカタカナの読み書きがしっかりできるようにしていく。
小学2年生
長さや時間など単位の概念を植え付ける。止め・はね・はらいをしっかりと意識して漢字を書くことができる。
小学3年生
九九が暗記できており、筆算でたし算ひき算の計算がしっかりできる。文章題で聞かれた内容に対して的確な答え方ができるようになっている。
小学4年生
わり算の筆算ができ、四則計算の優先順位を理解することができる。文章題では自分の意見を表現することができる。
小学5年生
少数を含んだ四則計算ができる。面積体積の計算ができる。慣用句やことわざの知識を増やし、文章題の理解度を上げる。地理・理科の知識を高める。
小学6年生
5年生までの内容が理解できているうえで、分数の四則計算ができる。歴史・理科の知識を高める。
中学1年生
(※要注意)小学生の内容が理解できている。正負の計算ができる。英語の基本文法が身についている。
中学2年生
一次方程式・連立方程式が解ける。一年の内容までの文法を理解し、疑問文・否定文の作り方が定着している。
中学3年生
小学校・中学校で習ったことが理解できている。
ざっくりとした内容ですが、どの学年にもしっかりとした学習の狙いがあり、そこを一つ一つクリアしていかなければ、気づいた時には何が分からないかも分からない状態になってしまうかもしれません。
夏休みは長い休みだからこそ、復習に重点を置いたり、予習を進めたりと子どもたちに必要なものを突き詰めていく時間があります。高いビルを建てるにはしっかりとした土台が必要です。それと同じように学習も積み重ねていくうえで、穴ができないようにしていかなければなりません。できなくなってからでも補強は効きますが、子どもたちの負担は大きいです。できることなら誤って積み上げていくことがないように、なるべく低学年のうちからしっかりと学習をする環境を作っておいた方がいいです。
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