🌈 言葉遊び 最終回！〜心を動かす「ことばの力」〜

これまで「言葉遊び」シリーズでは、
しりとり・回文・ダジャレなどの“音のあそび”から、
漢字や慣用句、そして感情を表す言葉まで、
さまざまな「日本語の魅力」を見てきました。

今回の最終回では、**“心を動かす言葉”**をテーマに、
感情をどう表すか、そして言葉がどんな力を持っているかを探っていきます。

💖 感情を言葉にする力は「生きる力」

「うれしい」「たのしい」「かなしい」「くやしい」——
私たちは毎日、いろいろな気持ちを感じています。

でも、それを言葉にできる人は意外と少ないものです。
「うまく言えない」「なんとなくモヤモヤする」——
そんなときこそ、“言葉”が心を整理してくれます。

🌸 ① 「うれしい」を言葉で広げてみよう

「うれしい」は一言でも伝わりますが、
少し言い換えるだけで、心の色が変わります。

言葉を変えると、感じ方も変わります。
“どんなうれしさだったか”を言葉で表せる子は、
感じる力と伝える力が自然と育っていきます。

😢 ② 「かなしい」には優しさがある

悲しい気持ちも、言葉にすることでやわらかくなります。

悲しみを感じられることは、思いやりのはじまりです。
優しい言葉を知ることは、人に優しくできる力を育てます。

😠 ③ 「怒る」は自分を守る言葉

怒ることは悪いことではありません。
それは「自分を大切にしたい」という心のサインです。

自分の感情を正しく言葉にできれば、
ケンカを減らすことも、気持ちを伝えることもできます。
「怒る」も、「話し合う力」につながる大切な言葉です。

🌻 ④ 「楽しい」は人を笑顔にする言葉

楽しいことを語れる人のまわりには、自然と笑顔が集まります。

言葉を使って「楽しさ」を表せる人は、
まわりの人も幸せにできる人です。

✍️ ⑤ 比喩であそぶ「感情のことば」

気持ちをそのまま言うのではなく、
別のものにたとえて表すと、言葉が一気に輝きます。

うれしい →
・心が春のようにあたたかい
・笑顔が花のようにひらいた

かなしい →
・心に小さな雨が降った
・空の色まで泣いているよう

怒り →
・胸の中で火山がふつふつしている
・顔が真っ赤な太陽みたい

楽しい →
・風のように笑いがひろがる
・心がキラキラと光っている

比喩表現は、心の中の風景を描く力。
作文や詩だけでなく、人の気持ちを理解する感性も育ちます。

🏡家でもできる！言葉あそび × 感情トレーニング

言葉にして、笑って、考える。
その繰り返しが、子どもたちの“心の語彙力”を育てます。

🌈 メッセージ

言葉遊びは、「勉強」ではなく「心を育てる時間」です。

しりとりで笑い、ダジャレでひらめき、
慣用句で考え、感情語で心を映す。

そのどれもが、生きるための言葉の練習でした。

言葉を知ることは、自分を知ること。
そして、人を思うことでもあります。

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