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カレンダーには文化がある

中部大学教授 CUBE特別顧問

深谷圭助先生

 

シンガポールの学校へ行ったとき、「シンガポールのカレンダーは、面白いですよ」と言われた事があります。

そこで、シンガポール紀伊国屋(オーチャード)店へシンガポールのカレンダーを見に行ったことがあります。

シンガポールのカレンダーには、さまざまな行事がびっしり書き込まれていました。

これは、シンガポールには、中国人やマレー人、インドネシア人、インド(タミル)人が持ち込んだ文化や宗教、習慣が根付いているからにほかなりません。

このように、カレンダー暦(こよみ)には、それぞれの国の歴史や文化が用いられています。

暦は、その土地によってさまざまなものがありますが、現在、日本でも用いられている「グレゴリオ暦」が有名です。

日本でのグレゴリオ暦の採用は、1873(明治6)年ですが、それ以前は「天保暦」が使われていました。

「天保暦」とは、いわゆる「太陰太陽暦」というものです。

基本は月の満ち欠けに合わせた暦です。

ただし、そのままではどうしても季節がずれるので、閏月をいれて調整するというものです。

「太陰太陽暦」について、辞書(『日本国語大辞典』小学館)の語釈としては以下の通りです。

「小月(29日)と大月(30日)とを適当に配列して、暦の上の一月の平均の長さを一太陰月(おおよそ29.53日)に等しくして、1年を12か月としたもの」とされています。

この「太陰太陽暦」は、「イスラム暦」「陰暦」とも呼ばれています。

なお、現在も中国は、この「太陰太陽暦」でお正月を祝います。

さて、この旧暦(太陰太陽暦)ですと、1月1日にあたるのは、2月頃となります。

ちなみに、ヒンドゥー暦(インド国定暦)では、新年1月1日を、3月21日(もしくは3月22日)としています。

ユダヤ暦は、いわゆる新暦と呼ばれるもので、新年1月1日が9月、10月頃になっていますが確定していません。

毎年1月1日は変わるということなのです。ヒジュラ暦(イスラーム暦)はさらに、毎年ずれるようになっています。

それぞれ、1年の日数は異なるのです。

ヒジュラ暦では1年間は354日、ユダヤ暦では、1年間は、353日から357日、または、383日から385日です。

ヒンドゥー暦(インド国定暦)は365.2425日、旧暦では、約354日となっています。

私たちのグレゴリオ暦では、1年は365.2425日となっていて、0.2425×4で約1日となる都合上、通常は365日、4年ごとに、366日とすることで、季節がずれることがないように暦修正しているのです。

このように、実は、世界にはいろいろな暦(カレンダー)が存在しています。

日本のカレンダーにも、ときどき「太陰太陽暦」が記載されているものもあります。日本の伝統的な行事と現在の西暦が合わないことから、旧暦である「太陰太陽暦」がカレンダーに記載されているのです。


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