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日本文化としての「ことば遊び」と学び方

中部大学教授 CUBE特別顧問

深谷圭助先生

 

「西向く侍(二四六九十士)」と言う言葉をご存じですか。

「暦(こよみ)」には、一か月31日の「大の月」と30日、あるいは28日、29日の「小の月」があります。

これを覚えやすくするために「小の月」を「西向く侍(二四六九十士)」と語呂合わせで覚えるのです。

「さむらい(士)」をなぜ、十一月と読むのかというと、「士」は「十」と「一」に分割できるからなのです。

このように、「十一」のことを「士(さむらい)」と書くことを「語呂合わせ」といいます。

「語呂合わせ」とは、「ある文字に他の音や他の意味を重ねることによって行う言葉遊び、あるいは何らかの情報を覚えるとき、または覚えてもらう時に用いる手法」のことを言います。

これは、「縁起担ぎ」や「暗記する」場合に用いられます。

「語呂合わせ」の「語呂」とは、「言葉や文章の続き具合や調子のこと」です。

こうした「語呂合わせ」は、江戸時代の「往来物(おうらいもの)」と呼ばれる寺子屋の教科書でもよく用いられていた語法です。

その他にも「文字ぐさり」という、「文末」の「文字」が、次の文の「文頭」の「文字」になる語法があります。

「文字鎖(ぐさり)」は、「東海道往来」という、東海道五十三次の宿場や宿場名物を覚えるために作られた寺子屋のテキストなのですが、このテキストも「文字鎖(ぐさり)」で作られています。

このように、日本では、身近な知識を覚えやすくするために、子どものテキスト等に「ことば遊び」の要素を取り入れていることがありました。

現代においても、いにしえの人々のこうした知恵を活かした学び方を取り入れるべきではないかと思います。

丸暗記をするにせよ、語呂合わせや、調子よくおぼえられるような工夫、あるいは、覚える際に、関連する言葉と紐づけて覚えるようにすることで、忘れにくくします。

九九のおぼえ方も、何度も何度も唱えて覚えるわけですが、リズムよく、調子よくおぼえられるような工夫がなされています。

そうした工夫を子供と一緒に考えるのも楽しいかもしれませんね。


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