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X町からY町までは100kmの道のりがある。今、X町からAさんが、Y町からBさんが同時にお互いの方向へ時速10kmのスピードで走り出した。
また、Y町からはBさんと一緒にCさんが時速30kmの自転車に乗って同じくAさんに向かって出発した。CさんはAさんに出会うとすぐに引き返して、時速30kmでBさんに向かって走り出す。更に、Bさんに出会うとまた引き返してAさんの方へ走っていく……という行動を、3人が中間地点に集合するまで繰り返す。
さて、最後に3人が揃った時、Cさんは合計で何km走ったことになるか?
ただし、3人のスピードは常に一定であるものとする。
……算数(数学)の速さの単元が苦手な人は、見ただけで匙を投げたくなったのでは(笑)
複雑な条件のこの問題、正攻法で解くのははっきり言って無理だと思います。なので、いかに工夫して考えるかがポイントです。
逆に、その工夫さえできれば、一瞬で答えにたどり着くことができますよ!
以下はヒントです(反転して読んでください)
ヒント①:Cさんに関係なく、AさんとBさんが出会う時間は何時間後か決まっています。
ヒント②:AさんとBさんが出会うのは5時間後。その5時間のあいだのCさんの動きは……?
それでは正解発表です!
まず、CさんがAさんに出会うのは2時間30分後。このときのAさん&Cさん⇔Bさんの距離は50kmなので、次にCさんがBさんに出会うのは1時間15分後。このときのAさん⇔Bさん&Cさんの距離は25kmなので、次にCさんがAさんと出会うのは37分30秒後。このときのAさん&Cさん⇔Bさんの距離は12.5kmなので……
はい、永遠に終わりませんね。
いちおう正攻法での解き方も載せておこうと計算してみたはいいものの、途中でアキレスと亀のパラドックス(※1)状態になっていることに気が付いてやめました。
一見すると解くのが不可能に思える問題ですが、ある考え方をするとたったの3ステップで簡単に答えを出すことができます。
①Cさんに関係なく、AさんとBさんは5時間後に出会う。
②Cさんはその5時間のあいだ時速30kmで往復移動を続ける
③つまり、Cさんの総移動距離は時速30km×5時間=150km
こんな簡単に解けるなんて……と目から鱗が落ちたと思います(笑)
視点を変えて見てみるってやっぱり大切ですね!
※1 アキレスと亀のパラドックス
アキレス(足の速い人)が100m先の亀に追いつこうとしている。仮に、アキレスは亀の2倍足が速いものとする。
アキレスが100m進んだ時、亀は彼の50m先にいる。アキレスが更に50m進んだ時、亀は彼の25m先にいる。アキレスが更に更に25m進んだ時、亀は彼の12.5m先にいる。アキレスが更に更に更に12.5m進んだ時、亀は彼の6.25m先にいる……といった具合に考えていくと、アキレスは一生亀に追いつけないとする考え方。
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