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私事ですが、最近「マインクラフト」というゲームにはまっております(笑)
マインクラフトは「世界一売れたゲーム」としてギネス記録にも登録されており、PCやニンテンドースイッチ、スマホなど幅広いプラットフォームで発売されているので、実際にプレイしたことがある方や、遊んだことはないけど知っているという方も多いのでは?
さて、このゲームは非常に自由度が高いサンドボックス型のゲームとして名を馳せていますが、その自由度をより高めているのが、「コマンド」という要素と、それを効果的に使用することができる「コマンドブロック」いうアイテムの存在です。
詳しく説明していると非常に長くなってしまうので詳細は割愛しますが、ざっくり言うとこのコマンドやコマンドブロックという要素を使用すると、マインクラフト内で疑似的なプログラミングができるようになります。これをうまく活用すれば、マインクラフトの中でオリジナルのRPGや、複雑なパズルゲーム、難解な脱出ゲームなどを作ることもできるわけです。
かくいう私はまだそこまでのスキルは習得できていませんが、この間は四苦八苦しながら丸2日ほどかけてマインクラフト内で別のゲームができるコマンドを組みました(笑)
さて、実はこのマインクラフトのコマンドブロック、かなり便利なものの万能ではなく、ある程度できることが決まっているので、それらをいかに組み合わせて自分のやりたいことをするかということに非常に苦心するのです。
実例を挙げてみましょう。
例えば、「2人いるプレイヤーのうち、ランダムで一人に剣を与えてから向いてる方向の100マス先にワープさせ、もう一人には弓を与えてから向いてる方向とは反対方向の50マス先へワープさせる」という動作をさせたかったとします。しかし、「ランダムなプレイヤーに特定のアイテムを与え、それを持っているプレイヤーを別の場所にワープさせる」というピンポイントなコマンドは存在しません。したがって、ここではいくつかのコマンドを組み合わせて使用することになります。
まず、「ランダムな一人に剣を与える」というコマンド自体はシンプルで、「/give(=指定したプレイヤーやランダムなプレイヤーに特定のアイテムを付与することができる)」という1つのコマンドによって実行することが可能です。ところが、この/giveコマンドによってプレイヤーに剣を与えた場合、その後の「剣を持ったプレイヤーをワープさせる」という作業が少々面倒になります。なぜなら、マインクラフトには「特定のアイテムを持っているプレイヤーを検知し、それを持っているプレイヤーに何かをする」というコマンドが存在しないからです(いくつかのコマンドを頑張って組み合わせれば、それっぽいことができなくもないですが……)。
また、もしワープ先の地点が定められているのであれば、先にワープをさせてからその地点の最寄りのプレイヤーに剣や弓を与える、といった順番でコマンドを組めば簡単にできますが、今回はプレイヤーが向いている方向によってワープ先が変わってくるので、その方法も使用できません。
それでは、いったいどうするのか? この場合、一番初めにやることはアイテムを配布することでもなければワープさせることでもなく、「/tag(=プレイ画面上では基本的に見ることのできないニックネームのようなものを与える)」というコマンドを利用するのです。
/tagコマンドを活用すれば、
①ランダムなプレイヤー1名に「sword」というタグを与える
②「sword」というタグがついたプレイヤーに剣を与える
③「sword」というタグがついたプレイヤーを100マス先にワープさせる
④「sword」というタグがついてないプレイヤーに「bow」というタグを与える
⑤「bow」というタグがついたプレイヤーに弓を与える
⑥「bow」というタグがついたプレイヤーを50マス後ろにワープさせる
という、6つのシンプルなコマンドのみで目的を達成することができます。やりたいことが「アイテムの付与」と「ワープ」だからといって、先にそれらを実行するコマンドを使おうとすると、実は深い落とし穴にはまってしまう可能性があるのです。
……と、長々と語ってしまいましたが、決して私はマインクラフトのコマンド講座をしようと思ったのではありません(笑)
ここまでの説明の通り、このマインクラフトというゲームでコマンドを自在に扱うのには、かなりの論理的思考力が必要になります。何を、どのように、どんな順番で動作させるか——慣れていないと、一つの動作をさせるためのコマンドを考えたり試行錯誤したりするのに数時間かかったりすることもざらにあります。
私はプログラミングに関しては全くの素人ですが、マインクラフトを通してその大変さや楽しさの一端を垣間見ました。また、マインクラフトをプレイしている子どもたちの中にも、コマンドの楽しさに魅了されて自分で色々なことを試している人もいるみたいです。
もちろん、のめりこみすぎて勉強がおろそかに……というのは問題がありますが、こういったゲームを通じて楽しく論理的思考力やプログラミング的なスキルを培うことができるのは、とてもいいことなのではないかと私は感じました。
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