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6/13(土)に行った漢検の結果が先日返ってきました。
日進東郷校の結果は……無事、全員合格でした! 中には3級(中学卒業レベル)に合格した受験生や、8級に満点合格した子なんかもいました。
さて、このように漢検に合格できるほど漢字が得意な子もいる一方で、やはり毎回塾で行っている漢字テストに苦戦する子も中にはいます。
漢字が苦手な理由は色々あるでしょうが、そのうちの一つに「漢字を単なるひらがなやカタカナの延長にしか思っていない」というのが挙げられると思います。
ひらがなやカタカナは「表音文字」と呼ばれ、読んで字のごとく「音(発音)」を表す文字です。例えば「あ」や「ア」という文字を見たら、日本語が読める人なら必ず「あ(ローマ字で言うところの”a”)」という発音で読むはずです。また、「あ」「ア」という文字そのものに言葉としての意味は含まれていません。
一方で、漢字は「表語文字」と呼ばれる文字です(あるいは表意文字とも)。表語文字とは、文字そのものが発音+意味を表す文字を指します。例えば「山」という漢字は「やま・サン・ザン」などの発音と、「高く盛り上がった土地」という意味を同時に表すことができます。
つまり、「漢字をひらがなやカタカナの延長と考えてしまう」とは、漢字の音にばかり着目して、その漢字が持つ意味をおろそかにしてしまう、ということです。
具体例を挙げてみましょう。例えば、「エン岸で漁業をする」という問題が出たとします。すると、漢字が苦手な子は、とりあえず「エン」と読む漢字を挙げ連ねて、その中から適当に選んでしまったりするのです。その結果、「円岸」「園岸」「延岸」などの謎の熟語が出来上がることになります。これはまさに、漢字を音だけで覚えているから起こる現象です。
反面、漢字が得意な子は、たとえ聞いたことのない熟語でも正解を予測することができたりします。例えば「名鉄エン線に住む」という問題が出たとしたら、仮に「沿線」という言葉を知らずとも……
・「名鉄」という電車の話をしているということは、「エン線」の「線」は「線路・路線」のこと?
・でも「線路に住む」というのはおかしいから、この「エン線」は「線路の近く」や「線路の周辺」、「線路の隣」といった意味?
・「エン」と読む漢字の中でそれに似た意味があるのは、「沿う」という漢字
→ということは、この「エン線」は「沿線」と書いて「線路沿い」という意味になるのでは?
……という風に推理することができます。
さらに、漢字が得意だと、部首や漢字を構成するパーツなどからある程度読みや意味を推測ことが可能になります。
「漢字には意味がある」ということをしっかり念頭に置いて、目指せ漢字マスター!
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