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中部大学教授 CUBE特別顧問
深谷圭助先生
インドの中等教育校から招待され、今年初めてインドを訪問しました。
今回、招待してくれたのは、インドのインディラ・ガンジー(デリー)国際空港から北へ約200キロメートルのラドワという町にあるサンジャイ・ガンジー記念シニアセカンダリーパブリックスクール、インディアラガンジー国立大学です。
インドの初代首相ネルー、その娘、インディラ・ガンジー元首相、孫ラジフ・ガンジー元首相、サンジャイ・ガンジーを輩出した政治家ファミリーの名を冠した学校です。
さて、片道、200キロ、時間にして5時間かけて、インド北部の街、クルクシェートラへ行った。
インドの交通事情はカオスです。
地方には信号はほとんどなく、交差点では、先に車の先を突っ込んだ方が優先です。
クラクションを打ち鳴らし、相手を互いに意識しながら、ぎりぎりまでせめぎ合います。
不思議なことに、事故を起こしている車は見かけません。
車だけではありません。
油断すると人が道路の真ん中に立ち、物を売りに来ます。
人だけでなく、牛や馬、羊など、さまざまな動物が道路を横断したり、車と共に道路を走行したります。
日本では、法や制度や規則によって秩序が守られています。
しかし、インドでは、法や制度、秩序が警察や軍隊によって守られているのはごく一部です。
基本的に、自分の身は自分で守る、「自己責任」の世界なのです。
従って、生きていくためには相当高度な「自己調整力」が必要です。
自分で考えて、自分で適切に判断して実行しなければ、命を落とすというのがインドです。
日本は、社会における制度が発達し、さまざまな事柄が法律で支配されています。
これは、法律によって人々の行動が制限されている反面、人々は社会によって守られていると言うことを意味します。
それは、とても安心で安全なようにみえますが、人々から主体性や自己調整をして行動する力を奪っています。
自分の頭で考えるのではなく、その意味を考えずに法や制度に従うという行動をとるようになります。
インドの人々の生活を身近に見ると、日本のような、法や制度に従うことに慣れていくことが、人間の本質的な生きる能力を奪うことになっていないか、自分の責任を他に転嫁することになっていないかと考えるようになります。
日本人は、自分で考えていないくせに、人のせいにする、社会や、制度のせいにするようになっていないかと思うようになるのです。
インドへ行くことは、人生を「インド訪問前」と「インド訪問後」に分けることを意味すると言いますが、まさにその通りだと思います。
「主体性」と言う言葉の意味が、日本とインドでは随分意味が異なるのではないかと感じたインド訪問となりました。
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