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先日たまたまYouTubeを見ていて見つけた動画があります。
内容は、無期懲役受刑者に密着したドキュメンタリーです。
・刑務所内での生活と受刑者の心境
午前6時40分に起床し、朝食後8時過ぎから刑務作業を開始します。
刑務作業内容は豆腐作りや工業製品の下請け作業など。
午後4時に作業を終了し夕食。その後3時間程度余暇時間があり午後9時に就寝という生活だそうです。
刑務所では運動会があったり、毎週土曜日に受刑者によるラジオ放送もあったり、きちんと楽しみも用意されているそうです。
豆腐作りをしている受刑者は「いかにおいしく作るか」を考えていたり、ラジオのDJを担当していた受刑者は「もともと音楽が好きなのでいつかDJをやってみたかった」と前向きなコメントをしている場面もありました。
また、事件の被害者とどう向き合うかという指導も行われていました。
ビデオを見て被害者の気持ちを受け止めてその気持ちを考えるとい授業内容でした。
受刑者の人は「苦しみや自分への憎しみを感じる」と受け止めつつも、
「罪を犯した人間は他人を尊重できないし他人の気持ちを想像できない。その感覚の差に不安を感じる」という意見を述べていました。
罪はもちろんいけないことですが、他人の気持ちを想像することができないという意見はきちんと受け止めるべきだと思いました。
・高齢受刑者の生活と心境
また、受刑者の中では80歳や90歳の高齢受刑者もいて、運動や歩行訓練を受けています。
高齢受刑者の中には認知症になり自分が誰なのか、なんの罪を犯したのかが分からなくなってしまうケースも少なくないとのことでした。
そして高齢受刑者の介護や部屋の掃除も受刑者の仕事のうちだそうです。
90歳の受刑者の方の心境を伺うシーンでは「自分が何を考えているかわからない。自分がいることで迷惑をかけているのだったらいなくなりたい」と述べていました。
・この話を生徒にしてみたら…
刑務所ではこういう生活があるんだって、と何気なく授業の休憩時間に生徒に話したら、
「将来ホームレスになってしまったら刑務所の方が良い生活できそう」という意見をもらいました。
とても鋭い意見だなと思いました。
実際、ホームレスの人が刑務所に入りたいことから殺人事件を起こしたケースもあり、社会問題の一つでもあると思います。
罪を犯した人の方が衣食住を保証されているということ、それに税金が使われていること、
重い罪を犯した人を野放しにできないこと。
こうあるべきと一言でまとめられない複雑な社会の仕組みだと思います。
あらためて考えさせられた最近の出来事でした。
動画ではここには書ききれなかった内容がまだまだあるので、興味があれば一度YouTubeでぜひ詳しく見てみてください。
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