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深谷圭助先生のコラム4~概念語を具象語とつなげる~

「概念語を具象語とつなげる」

中部大学教授 CUBE特別顧問

深谷圭助先生

 

教科の主な教材である教科書(教科用図書)を読んでみると、具象を表す言葉と、概念を表す言葉が出てきます。

それらを区別して読むと、教科書の内容を理解する時にとても役立ちます。

例えば、織田信長について、社会科教科書では、以下の内容が記述されています。

・桶狭間の戦いで今川義元を破り天下統一の足掛かりをつかんだ。

・徳川家康と共に長篠の戦いで武田勝頼と戦い、火縄銃(種子島)を活用した戦術で武田騎馬隊を打ち破り全国制覇に近づいた。

・安土城を築き、城下町で楽市楽座などの経済政策を打ち出したり、堺の町衆を支配することで豊富な資金力を得て鉄砲を増産させた。

・天下統一目前で、明智光秀の裏切りに遭い、本能寺の変で自害した。

これらの文章で、概念語はどれで、具象語はどれだと思いますか。

人名や出来事を表す言葉は、具象語と言えるでしょう。

「織田信長」「明智光秀」「桶狭間の戦い」「長篠の戦い」「安土城」「本能寺の変」はそれにあたります。

それに対して、「天下統一」や「(鉄砲を活用した)戦術」「楽市楽座」は概念語に該当します。

信長のしたことを具体的に説明するなら、具象語をつなげて説明すればよいし、信長のしたことを結論づけて言うなら概念語を使って説明すればよいわけです。

概念語使って説明するには、覚えるだけでなく、理解をすることが必要になります。

 

つまり、「天下統一」、「楽市楽座」などの言葉は、概念的に説明できなければならない言葉なのです。

そのためには確かな理解が必要であり、単に丸暗記するだけでは意味がないのです。

このように、具象語と概念語を切り分けて使うことは学習では重要です。

他の算数、理科、国語、道徳なども、具象と概念を分けて教科書用語を整理してみましょう。

そうした、具象語と抽象語を区別した読み方をすることが知的な学習生活習慣となるわけです。

ここで、道徳の抽象語としての「親切」を具象語で説明してみましょう。

「親切」とはどのようなことなのでしょう。

例えば、困っている人を助けたりするのはどうでしょう。

電車の中で、身体の不自由な人がいたら席をゆずりますよね。

この席をゆずることな「親切」な行動といえますし、席をゆずる気持ちを「親切」な心ととらえることができるのです。

 

このように、日頃から抽象語、具象語を用いて説明できるように心がけましょう。

教科書の中の言葉をこのようにとらえて説明できるようにしておくとよいと思います。


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